ICHARM -- The International Centre for Water Hazard and Risk Management

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第1回アジア・太平洋サミット(APWS)における議論と、
(独)土木研究所ICHARMの貢献について。

第1回アジア・太平洋水サミット(Asia-Pacific Water Summit: APWS)は、アジア太平洋諸国の水に係るハイレベルな参加者に集まって頂き、気候変動による水災害への影響等水に関する様々な問題を議論、認識を共有するとともに今後の地域の水に関する活動に反映して頂くことを目的として、12月3日〜4日、大分県別府市で開催されました。

水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)は、APWSの主要な3つの議論のテーマの一つである「水関連災害管理」についてそのリード組織の責任を負い、APWSの主要な提言を盛り込んだ「ポリシーブリーフ」作成過程に深く係るとともに以下の活動を行いました。

APWSで提示されたポリシーブリーフ


1. オープンイベント「総合的水災害防止に関するシンポジウム」

サミット前の12月2日に一般入場が可能なオープンイベントとして、国土交通省河川局との共催で、「総合的水災害防止に関するシンポジウム」を開催しました。当該シンポジウムでは、国際機関、学識界、行政からの各分野からのハイレベルな招集者により、水関連災害について幅広い議論が行われました。

主な論点は懸念される気候変動に関するもので、気候変動への対応において、適応策の実施は排出抑制と同様に重要であることが認識され、気候変動への対応を含めた水関連災害管理に対して、統合的な取り組みを実現するための順応的な水管理の必要性などについて合意がなされました。議論の結果は、提言書として本サミットの会場で配布され、サミット参加者の議論の参考とされました。

オープンイベントのプログラム及び講演者の発表資料はこちらをご覧下さい。

水サミットにおける、各オープンイベントの総合的な詳細については、以下のアドレスをご参照ください。

http://www.reg-clinkage.jp/apws/openevent/project/index.html


スピーチを行う、国土交通省の谷口技監

提言を説明する、ICHARM竹内センター長



2. サミットにおける分科会 「水関連災害管理」

12月4日には、サミットプログラムの一環として「水関連災害管理」と題して各国の要人、国際機関や学識者を交え、各国の具体事例や国際機関の立場から災害管理の枠組み、理念等多様な視点で話題が提供されました。

この結果気候変動への対応が緊急の課題であること、ハード、ソフトの適切な組み合わせによる総合的な努力が必要であること等、今後の地域の水関連のポリシーに係る主要なテーマについて共通の合意が得られました。

そして、今回の水サミットのクロージング・セレモニー(閉会式)において、ICHARMの竹内センター長は、この分科会での結論について、報告を行いました。

分科会のプログラム及び講演者の発表資料はこちらをご覧下さい。
また、サミット全体の情報についてはこちらのWEBサイトをご覧ください。   
                          http://www.apwf.org/

熱心に聞き入る参加者 (サミット)

閉会式で分科会報告を行うICHARM竹内センター長

 

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