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2010年度 河川功労者表彰について

(社)日本河川協会では、河川文化の発展や河川整備事業、および河川愛護活動などについて功績があった個人や団体について、各都道府県等からの推薦に基づき、『河川功労者』として表彰を行っています。

このたび、河川や水の分野において海外と日本との交流と連携を深めるために功績があったとして、土木研究所が推薦した上田武夫氏(三重県伊勢市)が、『2010年 河川功労者』として表彰されることが決まりましたのでお知らせ致します。
なお、表彰式は5月21日(金)午後2時から砂防会館別館にて行われます。

土木研究所は、途上国の洪水対策に係わる行政官に対する各種研修を過去数度実施していますが、その一環として、防災における「共助」とその基礎であるコミュニティの重要性を学ぶために、ほぼ毎年伊勢市円座地区を訪問し、当団地でのコミュニティ活動と2004年の宮川洪水被害時の出来事について、上田氏から講話を頂いてきました。講話を聞いた研修生数は計100名にのぼります。
途上国では、近年、防災対策として、避難体制の整備などの非構造物対策(ソフト対策)が進められてきています。このため、上田氏の実際の洪水時の避難・救援活動のお話しや、「住民レベルでの防災に対する平時からの不断の活動こそが最も重要」とのお話しは、研修生にとって、大変貴重な体験談であり、「共助」とコミュニティの重要性を学ぶためのきわめて重要な機会となっています。
今回の表彰は、このような上田氏の功績が評価されたものです。


研修生を前に講話を行う上田氏(2009年11月17日)
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