統合的メコン川管理の発展に関する国際会議

開会式:壇上左より竹内教授 (RR2002リーダー) 、勝浦氏 (在ラオス日本大使) コゲルス氏 (メコン委員会CEO)

会議の概要

土木研究所は、日本の科学技術プロジェクト「Japanese Research Revolution 2002」の一員として2004年11月25−27日にラオス国、ビエンチャン市のラオプラザホテルにおいて「統合的メコン川管理の発展に関する国際会議」を共催した。吉谷上席研究員は本会議において科学委員を勤めた。本会議の目的は共同体の設立し、科学技術のさまざまな方面からメコン川管理に携わる知識と技術のギャップを埋めることであった。本会議では中国をはじめとする流域各国から100名を越える人々の参加があった。カリフォルニア大学のカヴァス教授には、メソポタミア湿地帯の消長を、地上の水文気象学的データを使用せずに復元したモデリングシステム構築に関する基調講演を頂いた。このシステムはカリフォルニア大学デービス校と土木研究所の共同研究成果である (ASCE Journal of Hydrologic Engineering November/December 2004 参照) 。

当国際会議の1セッションであるフォーラムにおいては、モデル開発者としての科学者と意思決定支援のためのモデル利用者としての政府エンジニアの間での意思疎通、例えば、必要に応じたツールの選定のアドバイス、の重要性に注目した話し合いがなされた。CHARMはキャパシティビルディング、トレーニングおよび情報ネットワーキングを通じて、両者間の橋渡し的役割を期待されている。

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