ICHARM -- The International Centre for Water Hazard and Risk Management

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ICHARM 設立記念式典及び設立記念シンポジウム開催報告

2006年9月14日東京青山の国際連合大学本部ウ・タント国際会議場において、「水災害・リスクマネジメントセンター(ICHARM)」の設立記念式典及び設立記念シンポジウムを行いました。

ICHARMは世界の水災害を防止・軽減するため、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の後援を得て、本年3月6日、土木研究所内に設立されました。

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北側国土交通大臣(当時)による看板授与

今般、 日本政府とユネスコ間の協定書に基づき、第1回目の諮問委員会(Advisory Board)が開かれるのを機に、ユネスコや世界気象機関(WMO)の代表等、諮問委員会メンバーも来賓として御招きしました。式典への参加者は、約300人。来賓として、国土交通省から北側国土交通大臣、松村国土交通副大臣、門松河川局長、望月国土技術政策総合研究所長、並びに外務省山本広報文化交流部長、文部科学省瀬山国際統括官、また、在日外国公館からはコスタリカやハイチ大使館をはじめとする多数の国々の大使館から、そして土木研究所の研究業務として関係の深い独立行政法人等から多数のご臨席を賜りました。

冒頭、挨拶にたった土木研究所坂本理事長がセンター設立までの経緯と今後の展望について、センター設立の意義、関係各機関への感謝を述べたのに続いて、ご来賓のユネスコのソロシナジー水科学部長、外務省山本広報文化交流部長、文部科学省瀬山国際統括官、WMOティアギ水文水資源部長、国際連合大学ボンド学長室長よりそれぞれ祝辞を頂きました。

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北側国土交通大臣(当時)による祝辞

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アンドラス・ソロシナジー氏による国際連合旗授与


続いて、公務のため到着が遅れていた北側国土交通大臣よりICHARM設立についての祝辞と併せて、北側大臣御揮毫による看板が大臣より直接坂本理事長に手渡され、会場は大きな拍手で包まれました。その後、ユネスコの松浦事務局長の代理として出席いただいたソロシナジー水科学部長より、ICHARM竹内センター長に国際連合旗が手渡されました。また、日本水フォーラム森会長、国際協力機構緒方理事長を始め、関係の皆様から頂戴した祝電も披露させていただきました。式典の最後にICHARMセンター長が、センターの設立経緯と活動方針について紹介し、式典は無事終了しました。

ICHARM設立記念式典の開催後、「Alliance for Localism」(地域の課題解決のための国際的連携)をテーマとする記念シンポジウムを開催しました。シンポジウムでは竹内センター長の司会のもと、世界各地で発生している水関連災害の現状とその防止・軽減に向けた様々な取り組みについて6名の講演者から講演をいただきました。

講演者
(写真が見られます。)
講演名
(講演資料が見られます。)
ユージン・スタクヒフ氏
(米国陸軍工兵隊水資源研究所 国際水問題アドバイザー)

「カトリーナ災害の教訓」

サルバーノ・ブリセーニョ氏
(国連国際防災戦略事務局長)

「水災害分野における兵庫行動枠組みの実行に向けて-ISDRの活動の概要-」

林 春男氏
(京都大学防災研究所 巨大災害研究センター長)

「減災への投資−マリキナ(フィリピン)でのケーススタディ」

カルロス・ツッチ氏
(ブラジル リオグランドスル大学教授)

「南アメリカ地域の都市洪水管理」

アビナッシュ・ティアギ氏
(世界気象機関 水文水資源部長)

「洪水災害軽減に向けたWMO(世界気象機関)の取り組み」

アンドラス・ソロシナジー氏
(ユネスコ 水科学部長)

「ユネスコ国際水文計画(IHP)活動の概要」

 

設立記念シンポジウムののち、式典、シンポジウムの参加者を招いてレセプションを開催しました。国際連合大学安井副学長及び、国土交通省門松河川局長からご挨拶を頂き、参加者とシンポジウムの講演者及びICHARM関係者との交流が深められました。

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レセプションで挨拶を行う門松河川局長

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レセプションでの意見交換の様子

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