文部科学省「気候変動リスク情報創生プログラム」

ICHARMは2012年から5年間、文部科学省『気候変動リスク情報創生プログラム」に参画し、CMIP5 世代の気候予測データを活用しながら、地球温暖化によって、洪水および渇水の将来リスクがどう変化し、どのような社会影響が生じるかを、アジアの河川流域単位で定量的に予測する手法の開発・研究を行いました。

具体的には、インダス川(パキスタン)、チャオプラヤ川(タイ)、ソロ川(インドネシア)、メコン川下流域(主にカンボジア)、パンパンガ川(フィリピン)を対象流域として、不確実性を考慮した河川流域スケールでのGCM予測値に基づく洪水・渇水ハザード予測の現地適用手法の開発、洪水・渇水リスクを評価するための基本技術の開発、および気候変動を考慮したリスク変動評価を行いました。

プロジェクトは2016年度で終了し、研究成果は下記パワーポイントで各国政府機関と共有されました。

ICHARMは、将来気候モデルのためのビッグデータのさらなる活用や、将来の経済社会変化評価のモデル化技術の向上などを通じ、気候変動に関する研究に引き続き取り組んでいきます。

研究フロー
パンパンガ川流域における米生産への被害評価