ICHARM 第63回R&Dセミナーを開催しました

　ICHARM では、水災害分野に関する国内外の専門家を招へいし、最新の知識や知見を習得し、研鑽する機会として「ICHARM R&D Seminar （ICHARM 研究開発セミナー）」を開催しています。このほど、下記要領で第63回セミナーを開催しました。

日時：2018年11月15日（木）　10:00-11:30
講師：Soroosh Sorooshian名誉教授
● Director, Center for Hydrometeorology and Remote Sensing (CHRS), University of California, Irvine
（米カルフォルニア大学アーバイン校　気象水文リモートセンシングセンター長）
講演名：「Climate Variability and The Global Hydrologic Cycle: Efforts in Monitoring, Modeling and challenges in forecast Changes」
（気候変動と全球水文循環：モニタリング・モデリングの効果と予測変化における挑戦）

　講演内容は気候、水文、水資源に対する基礎的かつ重要な考え方から気候モデルのアンサンブル予報や将来シナリオなどの先進的な取り組みまで幅広く網羅しており、メッセージ性の強い興味深い講演でした。また、リモートセンシング技術を駆使して開発され、リアルタイムの降雨情報を配信可能な「PERSIANN」システムも紹介され、聴講者から高い関心が寄せられました。

　講演後、会場からは、気候予測研究の今後の取り組むべき方向性になどについて質問があがり、適用限界を理解した上で手法やモデルを構築・選択することが重要であることが述べられました。最後に小池センター長より、Sorooshian名誉教授が研究室のメンバーや共同研究者と良好な協力体制を築いていることも、著しい研究成果をあげている一因であることが特筆すべき点として加えられました。