研修

組織能力向上のための研修活動

洪水のような大規模水関連災害に対応するためには、防災組織の職員個人の能力向上とともに組織全体としての対応能力向上を図ること(Capacity Development)が必要不可欠です。そのため、ICHARMでは以下のような主に4つの研修活動を通じて個人の課題解決能力と防災組織としての災害対応能力向上に貢献しています。

ICHARMがこれまでに各種研修で受け入れた研修員数の表(2023年9月現在)

修士課程

JICA ・政策研究大学院大学(GRIPS)と連携し、主に途上国における洪水対策の行政官を対象とした1 年間の修士課程「防災政策プログラム 水災害リスクマネジメントコース」を2007 年から実施。前半で各種講義や演習、現地視察を行い、後半で修士論文を作成。

博士課程

政策研究大学院大学(GRIPS)と連携し、2010年から、3年間の博士課程「防災学プログラム」を実施。発展途上国において、水災害・リスクマネジメント分野で活躍している技官・エンジニア・研究者が対象。プログラム終了後、卒業生は水災害政策分野での、主導的役割を果たすことが期待される。

防災学プログラム(英語版webページへ移動します。)

フォローアップ活動

帰国後、研修生が取り組む活動の支援を目的にセミナーなどを実施。これまでに実施したフォローアップセミナーは以下の通り。

  開催場所 開催日  
第1回 クアラルンプール(マレーシア) 2007.2.7-9 活動報告
第2回 広州(中国) 2008.1.30-2.1 活動報告
第3回 マニラ(フィリピン) 2009.2.17-19 活動報告
第4回 ハノイ(ベトナム)
(Short course “Early warning system for flood disaster mitigation”と合同)
2010.11.6-7 活動報告
第5回 バンコク(タイ)
(東南アジア洪水災害リスク軽減フォーラム・ワークショップと合同)
2012.2.20-23 活動報告
第6回 ダッカ(バングラデシュ) 2013.2.13-14 活動報告
第7回 クアラルンプール(マレーシア) 2014.3.10-13 活動報告
第8回 ジャカルタ(インドネシア) 2015.3.3-4 活動報告
第9回 東京(日本) 2016.3.2 活動報告
第10回 マニラ・パンパンガ地方(フィリピン共和国) 2017.1.31- 2.2 活動報告
第11回 ヤンゴン(ミャンマー) 2017.12.13-14 活動報告
第12回 カトマンズ(ネパール) 2019.1.23-24 活動報告
第13回 コロンボ(スリランカ) 2020.2.12, 14 活動報告
第14回 つくば(日本)※オンライン 2022.2.25 活動報告
第15回 つくば(日本) 2023.2.22 活動報告

短期研修

主に(独)国際協力機構(JICA) と連携し、数日から数週間程度の短期間に、水関連災害リスクマネジメントに関する技術や知見の習得を目的として実施。
これまでに、以下の研修を実施。

研修名 実施
時期
参加者数 参加国数 実施
主体
洪水ハザードマップ作成 2004~
2008年度
78名 9か国 JICA
総合津波防災 2008年度 11名 4か国 UN/ISDR
洪水ハザードマップを活用した地域防災計画 2009~
2011年度
33名 10か国 JICA、
ADB
アジア地域「気候変動への適応にかかる能力開発」 2010年度 7名 5か国 JICA
統合洪水解析システム(IFAS)を活用した洪水対応能力向上 2012~
2014年度
29名 6か国 JICA
統合洪水解析システム(IFAS)を活用した洪水対応能力向上(B) 2012年度 7名 1カ国 JICA

インターンシップ

ICHARMでは、積極的に国内外からのインターンを受入れています。

インターンシップ受け入れ表