洪水をはじめとする水関連災害は世界的に増加の傾向にあり、特に途上国においては、大規模な被害をもたらす洪水災害への対応は喫緊の課題となっています。
2012年度から開始した本研修では、途上国の洪水脆弱地域における気象関係者・河川管理者・住民避難に責任を持つ者の3主体を対象とし、ICHARMが開発を進めている「統合洪水解析システム(Integrated Flood Analysis System: IFAS)」の利用法を習得させるとともに、我が国における防災・避難計画の概要や洪水対応事例を学び、アクションプランとして自国の洪水脆弱地域を対象とした地域洪水防災計画案を策定し、彼らの洪水対応能力向上を図り、ひいては洪水被害軽減に資することを目的としています。